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太鼓浜発見 -潮吹き浜-
気になっていた出雲大社の素戔鳴尊の砂ことが調査の結果良く分かった。2000年4月5日、出雲大社に出かけて社殿で聞いてきた(後日その砂についての話しをします)。その日はいろんな予定をしていたが、切り上げて仁万に向かった。
五十猛の小さな海水浴場の鳴り砂の浜の調査もここを通るたびに気になっていた。別名「潮吹き浜」と私が名付けているところである。1997年7月15日、同年12月15日に調査した時点では、きれいな鳴り砂なの音を出している。9号線のすぐ横であり、カーブしていて立ち寄るにはタイミングがを取らねばならない。4,5メートルのガードレールが切れているところを、ほんの少しスペースのある駐車スペースに車を停める。
カメラを首にかけ車を出る。夕陽にはまだ早い時間である。快晴の温かい昼間であったが、海岸に降りると海風が強く肌寒さを感じた。今日は「鳴るだろうか、、、」期待を持ちながら足で砂浜を蹴って歩いた。音を出してくれなかった。寄せている砂が粗いように思えた。時期によってここは寄せる砂の粒度の変動が大きいのだろうかと思えた。
写真の右側が国道9号線である。丸く囲んだ付近が太鼓の音が響いてきます。
海側には岩場があります。
夏は、小さな小さな海水浴場です。
最近は浜を歩くと、四股を踏む私になっていた。先月平成12年3月31日、4月1日と伊豆半島を家族でドライブしているときも各地の砂浜で四股を踏んだ。「おとうさんなにしているの?」「砂浜が太鼓のようなおとがしてくるとことがあるんだよ。ここはどうかなと思って、、」「ふん〜」経験のない娘は私の関心には全く興味をしめさなく、すぐに遠のいてしまった。
潮吹浜(五十猛海水浴場)
太鼓の響きの音スペクトルと音波形。2000.4.5発見したときの音
基音:165Hz
MD:KENWOOD DMC-G7R
MIC:SONY ECM-MS907太鼓音!←この文字をクリックして下さい。音が聞けます。
潮吹き浜でも四股を踏んでみた。地形をみて、「この辺だったらどうかな?」すぐ目の前には島があり、岩場が海に頭を出し、そして砂浜である。その砂浜の道路側が岩場になっている。小さな小さな浜の東よりの所である。今までの琴引浜や五十猛、琴ヶ浜の太鼓浜の地形とここも類似していた。そこで四股を踏んだ。耳を切る風の音をその音は、聞き分けにくかった。「おや!なっているのではないかな?」そんな期待が私の胸に走った。腰を下ろし膝をついて、今度はコブシで叩いてみた。右耳を近づけ風の音と響く音を聞き分けるようにして、砂浜を何度も叩いた。「間違いない!太鼓の音だ」新しい発見に嬉しさが込み上げてきた。車の中には、MDが入っていた。すぐに取りに上がり、録音した。イヤホーンを通して、正しく太鼓の音が波風とともに響いてきていた。
ここも鳴り砂の浜である。この日は鳴っていなかったが、太鼓浜はやはり鳴り砂の浜であることが必要条件なのであろうか。このことは今後の調査研究のテーマである。
早速、音の解析をしてみた。波形は、太鼓を叩くような特徴を示している。五十猛や琴ヶ浜のスペクトルとほぼ同じような形をしている。
『きっかけ』
物事の発見とは、どんなときにできるのであろうか。まず、このことに関して興味があること。これがなければまずは遭遇のチャンスがない。わたしが医学の発見をすることはまずないであろうと同じである。砂についての興味・関心があることで行動している。仕事ということかもあるだろうが、しかし、こうして珍しいものが発見されることは、単に仕事に近いからというだけでは発見のチャンスがあるという説明はできない。砂に関心のある人は、世の中にはたくさんいる。琴引浜の太鼓浜は、それなりに有名であるがそれ以後の発見は、全くなかった。それがここ二年のうちに今日の場所を含めて3ヶ所も発見された。きっと、発見ということの喜びを味わうと、このように次々と与えてもらうのであろうか。
2000.4.8の記録より、志波
潮吹き浜の太鼓、どうかな?
『石見国名所和歌集成』よりスケッチ(志波) 潮吹浜(五十猛海水浴場)は冬になると、この絵のように、岩に打ち砕かれた潮水が国道9号線に、綿のように舞い上がる。まさしく、潮が吹いているかのようである。
2000年4月14日、平地の桜は終わったが、少し高いところの桜は、濃緑の山腹に美しく映えている。大田市の図書館にちょっと調べものがあって出かけた。その帰りに、潮吹きの海水浴場へ寄ってみた。
鳴り砂の状況と先日発見した太鼓の音を調べたかった。遠くは静かな波であるが、ここに寄せる波は白い大きな波しぶきを上げ岩に砕け散っていた。また、すぐ東隣りの大きな浜(シーサイドと呼ばれている)は、渚まで大きな白波を打ち寄せている。ここはいつも荒い波である。まだこの所を歩いていない。なぜか降りて歩いてみたいという気持ちにならないのが不思議である。
先日の場所(4月5日)に降り、まずは足で擦ってみた。手でも擦ってみた。やはり音は出なかった。コブシで叩いてみた。太鼓の響きは確実に聞えてきた。響く部分の範囲は狭いようである。それでも「間違いない!」と確信できた。目の前の岩場が最近大きく崩れたのだろうか、大きな泥の塊のような二抱えも三抱えもあるような岩が落ちでいて、赤土色の岩肌を見せていた。このようにして自然は風化されていくのだということを教えられた。
新しい発見の再確認で、最近伏せいでいる気持ちが吹き切れていくのを感じた。
潮吹き浜は、ゴミが多くなっていた。テレビで再三報道された20リットルの角ポリ容器がここにも数個漂着していた。CHINAの文字が入っていた。
2000.4.15,志波