女性のみなさんは、「あなたには男性と同じペニスがあるんですよ」と言われるとまさかと思うかもしれませんね。でも、これは科学的な事実なんです。みなさんは、普段女性のペニスを「 クリトリス(陰核)」と呼んでいます。英語のクリトリスは ”小さな丘 ”を意味するギリシャ語が語源なんです。
かってヨーロッパのキリスト教国などでは、若い男女がマスターベーションを行う習慣をやめさせようとする時代がありました。19世紀には、特に女性のクリトリスは性的快感を与える以外には何の役にも立たず生殖出産には全く不要であるとして、クリトリスの切除が合法化され、奨励されていました。当時の高名なある医者は、オナニー(マスターベーション)の習慣をもつ多数の少女のクリトリスを、焼きごてで焼きつぶして、オナニーと言う病気、を治療したと明言しています。
現在でも、女性の性的な快感を不純なものと考えるアフリカ諸国では、女の子が生れた時にクリトリスを切除する風習が広く行き渡っています。世界保健機関はこのような風習をやめさせようとさまざまな広報活動などを行っていますが、何百年も続いている、”文化” は容易にはすたれそうにもないのです。
他方で、同じアフリカ諸国には、クリトリスや小陰唇は大きいほど女性の価値を高めるとして、自分のその部分を常に引っ張って引き伸ばそうとしている女性たちもいます。いったい、女性をより魅力的にするという目的で、成人女性のクリトリスを大きくする事ができるのだろうか?よく、普段からマスターベーションをしてクリトリスを摩擦している女性は、クリトリスが肥大するといわれます。
しかし、ペニスと呼ぼうがクリトリスと名づけようが、それはもともと同じ物なんです。女性の子宮の中で受精卵からたいじが育つ時には、ペニスもクリトリスもまったく同じ細胞から発生するのです。しかし女性が男の子を妊娠した場合には、途中で男性ホルモンであるアンドロゲン(とりわけその一種のテストスステロン)が大量に分泌されるようになります。このホルモンにさらされた胎児のその部分は周囲より目立って成長し、外部から見えるようになって、ペニスとなります。
女の子の場合も、子宮の中で成長する過程では、ペニスとほとんど同じ大きさのクリトリスが生じます。そして女の子もテストステロンにさらされるものの、男の場合ほど大量ではないので、誕生時には、外部からは余り目立たない控えめな大きさとなっています。男性のペニス とりわけ亀頭がセックスにとって非常に重要な部分であるように、クリトリスは、女性のセックスにとってもっとも大切な部分です。
大半の女性は、クリトリスへの上手でリズミカルな圧迫や摩擦によって、もっとも強い、それも全身的な快感を感じます。そしてセックス経験が豊富になると、クリトリスの快感によってほとんど確実にオーガズムに達することができるようになります。(単にセックスの回数を重ねてもそうはならない女性もいます)クリトリスは体内で2本脚(陰核脚)をもっており、これを含めると、全長は数センチ〜10センチ近くに達します。しかし、全体の4分の3ほどは体内に隠れており、外から指でつまむなどによってその存在を感じとれるのは全体の4分の1程度、長さにして20ミリほどです。きわめてまれで、外に出ている部分の長さが数センチ、直径が2センチ以上という非常に大きなクリトリスもあります。外観はペニスそっくりで、違いは、尿道が先端まで、通っていないことだけです。このようなクリトリスをもつ女性は、勃起したクリトリスを他の女性の膣や肛門に挿入して、性交することもできます。
これは、前述したように、男も女も胎児期の体の発達過程が基本的に同じためと考えられます。生れたときにペニスと見間違うほど大きなクリトリスをもっている場合、多くの親はあわてふためいたりショックを受けたりすることになります。また、出産に立ち会った医師に十分な知識や経験がない場合は、医師自身がビックリしそのようなクリトリスを異常と考えてしまうこともあります。
そのために一部の国では医師が自ら判断で大きすぎるクリトリスの縮小手術を行い、外部から目立たなくするということも行われています。しかし多くの専門家は、そのような大き目のクリトリスは異常でも病気でもなく、正常の範囲だと考えています。医学的に問題が無ければ、本人の意思を確かめることができない段階で、周囲が勝手に縮小手術などを行うべきではない、それが現在の医学的見地です。
セックスの観点からみてもこれを異常視することは誤りというべきでしょう。というのも、適度に大きなクリトリスはより良いセックスに通じると考える、女性たちがおり、彼女たちは、わざわざ小さなクリトリスを肥大させようと必死になっているからです。男性から見ても、クリトリスの大きな女性はその部分を手指や舌で愛撫しやすい。それに、自分の愛撫に、よって女性がより強い喜びを得る様子を見れば、それに反応して男性自信もより強く興奮します。大きなクリトリスは、発達した亀頭と同じように、男女双方にとってセックスをよりよくする進化の贈り物なのです。しかし、大半の成人女性ではクリトリスはふだん、外性器の最上部にほとんど隠れています。
クリトリスの周囲を指で押しながら上側と外側に引っ張ると、クリトリスの先端(亀頭)があらわれます。こうして現れるクリトリスの亀頭の直径は数ミリです。なかには、亀頭が小陰唇の上部に完全に隠れていて指で押し開いても姿を現さない場合もあります。その場合は、2本の指の腹で押しながらつまんでみれば、皮膚の下に隠れたクリトリスを感じることができます。(隠れたクリトリスを露出させる手術を受ける女性もいます。)
セックスによって女性が興奮すると、クリトリスに血液が流れ込むため、ふだんほとんど引っ込んでいる小さなクリトリスでも、赤く肥大して外に顔を出します。このような状態になったときにさらにていねいに刺激を加えると、女性の性感はいっそう高まり、しだいにオーガズムへと近づいていきす。クリトリスの亀頭が女性の性感帯の中でもっとも敏感なのは、男性の
ペニスの亀頭と同じように、この部分に感覚神経の終末が密集しているためです。そこで、昔から青春期になった女性は、しばしば自分のクリトリスを刺激して快感を得ようとすることが少なくなかったのです。
冒頭でふれたように、胎児の性器にペニスが生じるかクリトリスが発生するかはテストステロンなどの男性ホルモンにその部分がどれだけさらされるかによって決まります。と言うことは、このホルモンを含む薬(ステロイド剤)を服用すると、クリトリスは、肥大化するのではないかと想像することができます。
アメリカの専門家は、クリトリスを摩擦すれば血液循環がよくなってクリトリスが多少肥大するかもしれないが、その影響は無視できる程度だと述べています。これに対し、一種の真空ポンプ(注射器ほどの太さのプラスチックの筒)をクリトリスにかぶせ、中の空気を抜いて負圧にし、その力でクリトリスを吸い出すという行為をくり返すと、どうやらクリトリスは肥大するらしい。この方法は、クリトリスを吸うだけでなく、内部の血管をも吸引して血流を増大させます。
そこでこれを日常的にくり返すうちに、クリトリスはしだいに大きくなります。ちなみにこの装置は「クリットポンプと名ずけられ、女性の不感症を治療する装置としてアメリカの食品医薬品局(FDA)が2000年に承認しています。インターネットで販売しているので、遠からず日本にも広がるかもしれませんね。
そうして、これが事実であることを経験的に実証した人々がいました。若い女性の運動選手達です。世界中の多くの運動選手やボディビルダーなどが、筋肉の増量や強化のためにステロイド剤を使用していることは、20年以上前からしられています。ところがこれは、特に若い女性に予想以外の副作用を生じさせる事がわかりました。クリトリスを肥大にします。若い女子選手の中には、長期にわたってステロイド剤を使用した結果、体外に出ているクリトリスが6センチも達した例があります。クリトリスはセックスの主役となる大切な部分です、それは非常に繊細で感じやすく、男性が決して、乱暴に扱ってはならないところでもあり、優しく注意深く接すれば、女性はクリトリスを通じて、男性に自分の愛情を伝えるのです。














