「新宿DX歌舞伎町 3月16日 栗鳥巣」
劇場を探しながら歌舞伎町を彷徨うが、1年ぶり以上来ていなかったのでチケットセンターとレンタルルームが増えたことに驚きを感じる。
結局見つからなくて、親切そうなチケットセンターの呼び込み兄さんに道を聞き辿り着く。
ロック座系列の劇場と違い小さな劇場でキャパも席数は30前後とこじんまりしている。
そうだよね、SM企画をやらせてくれる劇場なんだもん。
鳥巣嬢並びに劇場から取材撮影許可が下り、新SM伝説の栗鳥巣のパートをプレス扱いで見せていただく許可を頂きありがたいことだ。
支配人さんに「まだ時間あるから、楽屋で会ってくれば」とご親切に楽屋に案内してもらう。
鳥ちゃんは奥の鏡の前でコスチュームを既に着てスタンバッた状態で待機していて、パイパンマ○コをごく自然に丸出し状態で他の出演者の人とはしゃいでいた。
見慣れない私は、お土産のモロゾフのプチケーキを手渡しつつ内心唖然とする。
彼女のパイパンの局部を拝ませて頂くのはもとより、マンピアスの刺さった女性を見るのも初めてに等しい。
まして、気心の知れた友達のアソコだと思うとなお不思議な気がする。
気使いな彼女は直に、「ありがとー、松本さ〜ん!さあ、みんなーこの人から差し入れ貰いましたー。
さあ、何食べます?」配って歩く。
常に周囲の人に気配りの利く優しい女の子鳥ちゃんは、一体どんなショーを見せてくれるのだろう。
彼女もドキドキしているだろうけど、いいショットを押さえなきゃいけない義務感の中私も劇場の客席に移動する。
支配人さんからは、「お客さんに迷惑掛からない形でお願いします」と念押しされているので出しゃばって前に出るようなコトはできないし、イマドキ200万画素のデジカメなので非常に不安である。
客席でピンクのプレス用のハッピを着て席の袖の方で待機する。
客足は、水曜ということもあってほぼ満席だが立ち見する人には余裕がある。
人が多くて移動できない恐れも予想していたので少しホっとした。
準備中の間繋ぎにMCのオジサンが劇場の昔話をしてくれるのが結構面白くて「流石喋りのプロだなあ。年季入っているなあ」と関心していると、ガイダンスが流れる。
鳥ちゃんが録音したと思われる声で、「…ミミズが飛びますのでご注意下さい。
なお、携帯電話並びにバイブレーター・ピンクローター等の電源はお切り下さい。…」彼女らしいパフォーマー精神旺盛なリップサービスから「みみずLOVE」(今回の題名らしい)が始まる。
ブザーが鳴り、「世にも奇妙な物語」の冒頭のテーマソングに乗せて、おとぎ話的な前説。
ミミズ好きであることに悩んだ両親によって座敷牢に閉じ込められる変態ミミズ好き娘という設定でショーが流れていく。
大塚愛の「HAPPY DAYS」に乗せてミミズ(釣具屋で生きたのを買ってくるそうだ)を可愛がる、ストリップでいうと「ベット」のシーンになるのだろうか。
舐めたり食ったりする彼女の目は生き生きしている。
流石はウンゲロミミズ系企画単体モデルだ。
天井には、吊り用のチェーンブロックが1本垂れていて、ソコに事前に仕込んである自縛用の麻縄を引っ掛け自縛パフォーマンス開始。
お腹で結んだ縄と天井の仕込み縄を融合させての“自吊り”に感動する。
天井には、吊り用のチェーンブロックが1本垂れていて、ソコに事前に仕込んである自縛用の麻縄を引っ掛け自縛パフォーマンス開始。
ステージで吊られた状態で回る彼女の裸体の綺麗でしなやかなこと。
彼女の血の滲むような努力やパフォーマンスをすることに対しての情熱を事前に聞かされていただけに感動が大き過ぎて両目に涙が溜まってしまった。
周囲の人に、「あのプレスの記者の女の子泣いてるよ、ヘンなのー」って思われたら困るので必死で涙を堪えたが、鼻水は溜まるし、顔が赤くなるしー、で1人でテンパリそうになっていた。
そのくらい見ごたえがあるんです。
彼女曰く、「体全然柔らかくないよ。
体重も舞台に出てると自然と太らなくなるんだよね。
スポットライト浴びるからかなあ」という。
しかし、自分の体を自ら持ち上げて海老反りの状態になるのは体重が重ければ無理だし、軽いと体力がなくて持たないし最低限の柔軟性は絶対必要条件になろう。
自分ではそれほど努力していないようなコトを言っているが、それ以前に、「舞台に上がるからには言うまでもなくベストの身体状態でお客様に満足のいくショーをお見せしないと自分的に納得がいかない」ということなんだろう。
改めて鳥ちゃんが『自分に厳しい人』だと感じる。
すっかり舞台人になってしまったんだなあ。
ついこの間までセビアンの店員さんと思っていた人が、すっかりプロのパフォーマーになってしまって少し取り残された感を感じだが、高いプロ意識を持っているコトに対してはとても嬉しく感じる。
曲は“ポンポン” 大塚愛の“黒毛和牛上たん…”と続き、“金魚花火”では青い衣装に変わり、美しい『自吊り舞』が繰り広げられる。
自吊り中にチラつくマ○コとそこに突き刺さるピアスが“ヤクザなオンナ”を演出するようでカッコ良く感じた。(しかも、根が優等生で純粋であることもわかっているだけに尚更)
彼女のコトだからただお洒落で開けているのではなく、なんだかのこだわりがあるのだろう。
彼女の縄裁きを見ていると、下手な女王様よりも縄を知り尽くしていて上手い。自ら縛りつけ解き放つ行為をセルフで、しかも人前で誤魔化しがきかない状態で数度数十度と行ってきているのだから。
本人は「こんなの誰でもできるよ」とかいうけど、そう思っているのはアンタだけって僕は思う。
ラストまで美しい演出のショーで終わらせるような人じゃないのはわかっていた。が、自ら一度食ったミミズを観客に吐き散らす(「ミミズ娘発狂のラストシーン」)ところがいかにも元ライブパフォーマーらしいけど、しかしもってヒドイ。
やっているノリは、「ライブでチンチン出すヤツはいっぱいいたから、俺達はもう一歩踏み出て観客に向かってオシッコした」と経験を語る元ブルーハーツの甲本ヒロトと変わらん。
とにかく、自吊りの美しさとキワモノお笑いのコラボショーは成功を収め栗鳥巣女史の幕は閉じる。
お互いに時間があったのでお茶して帰ったが、自分の芸に奢ることなく以前と変わらないアグレッシブで素敵な人だった。
エロ業界で少し手柄を立てると天狗になる人間が後を絶たないのに対し、彼女に対する僕の印象は「相変わらず腰引くいなあ。
すごいパフォーマンスしてるんだから、もっとドンと構えててもいいのに」決して“控えめ”ではないが大変“謙虚”な彼女に改めて惚れ直した。
取材、文責:松本 晶
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